撥水エスパドリーユ開発中です



ちょっと前になりますが、昨年SUD OUESTというフランス南西部の一般紙の新聞社よりフランスで取材を受けました。

数年前から Art of Souleは工場、そして研究学者と共にエスパドリーユ最大の課題である「ジュートに水」にどの様に向き合うか、弊社も色々と助言を行いながら、本国では様々な試作品と共に研究を重ねて参りました。


【ジュートとは】

ソール(靴底)に使われているジュート(黄麻)は、天然繊維です。

焼却処分しても有害な物質は一切出ないなど環境に大変優しく、しかも強くて丈夫なので、穀物や砂糖を入れる袋などに使われています。最近では、ショッピングバッグ(エコバッグ)などでもよく見かけるようになりました。



一方で、エスパドリーユでは、発明された初期からジュートは足の裏を守る底材として使われており、今でも変わらずジュートが使われています。



【ジュートのメリットとデメリット】

数百年前は、恐らく他に候補となる素材が無かったため、手に入れやすいジュートが使われていたのだろう、と思われます。


レザーや科学繊維、PVCなど、無数に広がる現代の靴底材の選択肢がある現代では、機能性豊かな靴が無数に存在しますが、現代におけるエスパドリーユ最大のメリットは、「通気性の良さ」です。


とにかく、靴の中に湿気がこもりません。アッパー(甲に使われる素材)にもコットン素材を中心とした天然素材を使っているからかもしれませんが、ジュートが呼吸してくれることにより、常にドライな足裏を保つことができます。


一方で、デメリットは、「水に弱い」という点です。


底抜けに明るい雰囲気で、品格のあるカジュアル感が、エスパドリーユの最大の良さであることから、ビーチリゾートで使われることも多く、「ビーチサンダルのようにそのまま水に入れたらもっとサイコーなんですがね」という声も多く、汎用性を高めるためにはどうすれば良いのかが課題となっておりました。(そのままでも十分便利なアイテムですが!)


今回の取材では、前述の3者の苦労が実り、エスパドリーユのソール側面に撥水加工が出来る特許をフランスで取得したという、革命的なニュースが発表されました。


この技術は、現段階ではArt of Souleが優先使用権を持ちトライしていく方向です。


日本では、僅かですが2020年度春夏コレクションで市場に展開予定で、間もなく商品が到着する予定です。ぜひ、楽しみにしててください!